やらないことを決める

すべての銘柄に手を出そうとすると大変

株式投資初心者で、かつ兼業投資家の方向けの記事です。

いい銘柄を発見するためには、できるだけ多くの企業について知見を深めるべきです。しかし、株式投資初心者で知識が少なかったり、兼業投資家であまり多くの時間がとれない人がすべての銘柄を知ろうとするのは大変です。

しかも、銘柄の属性によっては儲けるのが難しいものも多々あります。

この記事は、初心者の方向けに、思い切って投資対象から外してみてはいかが?と思うものを挙げていきます。分析するのが難しい、利益を手堅く取れるとは思えないなどのタイプの株式です。

「自分はこの分野には手を出さない」と決めることで分析の労力を節約することができると思います。

思い切って手を出さないことをおすすめする銘柄一覧

1.BtoB事業を主とする企業

BtoBとは、企業間でビジネスをするタイプの事業をいいます。個人消費者向けにビジネスをするBtoC事業は、実際に店に行ってみたり、商品やサービスを買ってみることで、企業の提供する財やサービスの良し悪しが判断できるかと思います。しかし、BtoB事業の場合は、企業の提供する財やサービスがいいものなのか、どの企業のものが人気があるのか?などの情報を取得しづらいです。関連する業界に勤めていたりすれば、見当がつくのでしょうが、その業界と全く無関係の場合は、考えてもよくわからないのではないかと思います。

思い切って、ばっさり投資対象から外してみてはいかがでしょうか?

2.継続企業注記銘柄

継続企業注記銘柄とは、その企業が今後も健全に事業を続けていけるのか疑問符がついている企業の株です。なかには、最悪期を脱出していて、今後は上向きになり、継続企業注記も外れる見込みの企業もあります。

しかし、たいていは、業績、財務が悪く下降線にある銘柄が多いです。なので、分析に多くの時間がとれない方は投資対象から外してみてはいかがでしょうか?[adsense]

3.バイオ企業

バイオ企業というのは、一般的に、薬の元になる物質を探しだして、大手製薬企業に技術の権利を売る企業のことです。薬の元が無事、薬となって販売されると、売上高に応じてロイヤリティを受け取ることができます。しかし、バイオ企業が薬の元となる物質を製薬企業に売ってから、実際に薬として販売されるまでには5年以上の長い時間がかかります。

また、バイオ企業の中には、まだ研究の初期段階にあって、ロイヤリティ収入がないところが多くあります。こういう企業は、たいてい赤字が続きますので、増資が見込まれます。

バイオ企業がいいニュースを出した後は株価があがりますが、そういう時以外は値動きが沈滞しているのが普通です。また、ある程度の勉強をしないと、バイオ企業が出したニュース(IR)が価値あるものなのか、そうでもないのか判断がつかないかと思います。

投資初心者の人は、バイオ企業への投資は見送ってもいいのではないかと思います。

4.建設、不動産企業

日本は人口が減少傾向にある国です。ですので、短期的にはオリンピックに向けて建設業の仕事は増えるかもしれませんが、それ以降の仕事量は期待できないと思います。海外に活路を求めていたり、M&Aをして成長していく企業もなかにはあるでしょうが、買ってもさほどあがらない銘柄が多いのではないでしょうか?

家やマンションを販売する不動産企業も、同様に人口減少傾向の日本で高い業績を上げ続けていくのは難しいかもしれません。投資家向けに不動産を売ったり、人口減少の影響を受けない都市圏での販売に業務を絞ったりして成長していく企業もあるかと思いますが、全体的には難しい業界だと思います。

また、不動産販売を行う企業の場合、不動産の受け渡しをした四半期とそうでない四半期で業績が大きく変動します。これがきっかけとなって、株価が急落・急騰することがあり扱いにくい面があります。

5.地方銀行

金利が停滞し、人口が減少していくなかで、地方銀行は今後大きく成長するビジョンを描きにくいと思われます。配当利回りが高いなどの場合を除いて、積極的に投資対象とする理由が無いように思います。

地方銀行

6.PER50倍以上の銘柄

PERは収益面から銘柄の割安・割高の度合いを測る指標ですが、PERが50倍を超えているのは、かなり高く評価されている(=割高である)といってよく、投資対象から外してかまわないと思います。

ただし、特別損失を計上していて、一時的に利益が下がりPERが高くなっている場合を除きます。

7.1000株単位の銘柄

現在、ほとんどの銘柄は、100株が売買単位となっていますが、1部の銘柄は1,000株が売買単位となっています。

これは科学的な裏付けのない私見ですが、1,000株単位の銘柄はあまり上がりません。

思い切って投資対象から外してもいいと思います。

8.東証以外に上場している銘柄

名証、福証、札証に単独上場している銘柄は、出来高が少ないです。証券会社によっては、扱っていない場合があることが原因かと思われます。

出来高が少ないと、売却するのが大変です。

東証以外の証券取引所に単独上場している銘柄は、投資対象から外しても差し支えないと思います。

その他

落ち目の業種の銘柄は無理に買う必要はありません。

私が、現在業績がよくなかったり、人気がないと思っている業種は、ミシン、コピー機、建設機械(ショベルなど)です。

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