悪いニュースが出ないことは、状況の良化を意味しないが市場の反応は別

当たり前のことであるけれど、悪いニュースが出ないことは、良いニュースが出たことと同義ではない。

だから、悪いニュースが出ないからといって、状況が良化しているわけではない。悪いニュースも良いニュースも出ないのであれば、状況は横ばいであると考えるのが合理的だ。

状況が横ばいであれば、株価も横ばいであるはずだが、市場は時に、悪いニュースが出ないことをまるで状況が良化しているかのように受け止める。つまり悪いニュースが一定期間出ないと株価は上がる傾向にあるのだ。

この株価の上昇はある種の幻想に支えられているので、再び悪いニュースが出るような事があれば夢から覚めて、また株価は本来の状況に戻る。

投資家は、こういった無風期間の株価の習性をうまく利用するといいだろう。利用できるのであれば。

逆にやってはいけないのは、株価を見て、状況が良化したかのように思い込まされることだ。

2019年1月の株価は、アメリカの米連邦政府が一部閉鎖されていることもあり、トランプ政権の動きが緩慢になっていることを反映してか、強含んでいる。しかし、株価が下落した前と現在とで状況は大きく変わっていない。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする