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四季報プロ500を使って、網羅的に割安株を探す方法

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四季報プロ500には全銘柄の理論株価が載っている

以前にも少し触れましたが、四季報と同時に発売される雑誌「四季報プロ500」には、巻末に全銘柄の理論株価が載っています。この理論株価を使って、網羅的に割安株を探す方法を説明したいと思います。

理論株価算定の計算式

具体的な計算式は載っていませんが、今の利益水準をベースにして将来価値を予測して理論株価を算出していると記載されています。ですので注意しなければならないのは、

ことです。[adsense]

具体的なスクリーニング作業

それでは具体的に見ていきましょう。

雑誌を買うと、データをダウンロードできますので、ダウンロードします。エクセルデータを開くと下記のような画面が表示されます。※画像をクリックすると拡大されます。

H列に理論株価があり、I列に修正余地があります。修正余地が高ければ高いほど、現状の株価が理論株価に対して割安です。I列を修正余地順に並べ替えましょう。

上図のようになりました。さて、ここからは、手作業で本当に割安株なのか、データのエラー値なのかを調べていきます。

決算短信や四季報の財務状況のページをみて、特別利益が出ていたため理論株価が高くなっているであろう銘柄を外します

次に、衰退が見込まれる銘柄を外します。他に、業種的にほぼ常に割安なまま放置されやすい銘柄を外します。他に、グレーな印象のある(ハコっぽい)企業を外します

残った銘柄について、ウェブサイトや決算短信、有価証券報告書などを見て、精査します。この理論株価データが発売されてから、今日までの間に株価が動いていますので、それも考慮しましょう。

四季報や四季報先取り号にも、低PERランキングなどがあり、割安株を探すのに便利ですが、ランキング形式なので、掲載される銘柄数に限りがあります。四季報オンラインのスクリーニングも、表示される銘柄数に限りがあります。それに対して、このデータは全銘柄が対象になっているので、より幅広く割安銘柄を探せるのが利点です。

PER、PBR、進捗率のデータも活用できる

この記事では、理論株価を活用する方法を書きましたが、データには、PER、PBR、配当利回り、進捗率も載っていますので、これらの指標に注目して上がりそうな株を探すことも可能です。

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